まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
素晴らしい演技に涼ちゃんは心底困惑していて、何を思ったかあたしの机に向かって歩いてきた。
え、何!?
顔には出さないけど焦っているあたし。
「…なぎさ?お前…何があった?」
さっきの動揺はどこへやら、あたしの両肩を掴み真剣な顔で問い詰められる。
急に、なによ…。
「お前が好きなのは立石先輩だろ…?!」
げっ企んでるのバレた…!?
やばいやばいやばいー!
うわぁん!
だからやだったんだよー!!
「…麻美傷つけんなバカ!あたしのコトなんてどーでも…よくは無いけど…一言謝りあえればあたしはいーの!
何より彼女大切にしなさいよ…!あたしのせいでケンカなんてしないでよ!!すごく…苦しかったんだからぁっ!」
計画もボロボロ。
だけど、もう良い。
十分焦らせたし
動揺させれたし
いーの。
最後の方泣いてても。
麻美だって泣いちゃったから。
「何であたし達残してどっか言っちゃうの!?絶交したとき、何で追いかけて来なかったの!?
死ぬ気で引き留めて見なよ!麻美を…傷つけて…本当にバカ何じゃないの?
そんな男に麻美はあげない!!」