まっすぐなキミにまっすぐな愛を。







やだったんだよ。



いっぱいいっぱいになっちゃいそうで。






切ない涼ちゃんを目の前にして黙っていられるほどあたし大人じゃないから。






たくさん、言っちゃいそうで…






そんな傷ついた涼ちゃんも




見たくなかったよ。







あたしの中で、唯一先輩以外に安心出来る男の子。



たった1人の幼なじみ。









「あたしのコト、少しは信じてよ…!!」











あたしがずっと心で叫んでた言葉。






絶交した日から…ずっとずっと思ってた。








でも、これを言ったのはあたしじゃない。






他でもない麻美。













スローモーションみたいだった。









ガタンと立ち上がった麻美が、いてもたってもいられないように涼ちゃんの元へ駆け寄り…




首に手を回して飛び込む。







まるでドラマの一片みたいな、涙が出てきそうな場面(シーン)。












大好きって…







痛いくらいに伝わってくる麻美の愛情表現。







ほら…涼ちゃん。




こんなに愛されてたんだよ?








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