まっすぐなキミにまっすぐな愛を。





弗宇田くんの発言に対してもナニも反応しない涼ちゃん。



まぁあたし達にしてやられたし。




プロポーズまでしちゃったもんね。笑





「あぁ、全く冬真っ只中だな。

プロポーズ、俺も見たかった。」





「ちょー面白かったよー!
最後とか映画のワンシーンだったし!」





残念そうに焼きそばパンを持ってため息をつく先輩。




可哀想だったからあたしのお弁当の卵焼きを口に持って行って食べさせてあげた。



「おいし?」




「ん、ありがとな。」




あたしの誕生日の時にやったから、ちゃんとあーんも受け入れてくれるようになったし。



美味しそうに食べるから嬉しい。




今日の卵焼き、うまくいったし満足。





「…本当にラブラブっすね…。」






若干引き気味にあたし達を見ていた田辺皐月の一言に麻美と弗宇田くんが頷いた。





お礼に先輩の焼きそばパンも貰ったし…。



見せつけたのは、否定しません。








「さっきのは…撤回しないからな、プロポーズ。悪いのは俺だから、今回は怒らねーけど。

もう二度とあんなヤツとWデートなんてするなよ。」





あんなヤツって…田辺皐月ね。






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