まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
「サユキ!?大丈夫!?」
後ろから追いかけてきた子が慌てて彼女を起きあがらせた。
「ごめんなさい…あたし前見てなくて…。」
「う、うん!あたしも見てなかったから!すごい勢いでぶつかっちゃったし…
自業自得。」
や、優しい…っ
幸いケガはしていなくて大事にはならなかった。
「って………、あれ?」
さっき、後ろの子。
この人の名前…………
「もしかして、佐友紀さん!?」
そう、確か佐友紀さんって言ってた!
「へ……?」
当の彼女はポカンとした顔だけど、そんなのあたしは全く気づいていなくて。
「佐友紀さん!あたし、稀衣夜くんのいとこのなぎさです!」
あたしより少し背の高い佐友紀さんの両手をがっしり握って思い切りブンブンふっていた。
佐友紀さん!
佐友紀さん!
佐友紀さんに会えた~~~~っ!!