まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
「なぎさちゃん、良い子~~!
気に入ったわ!
あ、こっちがあたしの親友の榊光梨。」
「あたしの彼氏の…「立石要、高2だ。」
うわ、遮られたぁ~。
ま、良いけどね。
格好いいから。
佐友紀さんの隣にいる光梨さんは優しそうなすごーく可愛い人!
めっちゃ美少女だーー…
「初めまして。榊光梨です。
稀衣夜くんの幼なじみの魁くんが彼氏なんだぁ…///」
かっ可愛いぃー…!!
恥ずかしそうに笑う光梨さんはまるで天使。
ちらっと横の先輩を見ると、凛々しい顔で光梨さんを見つめてる。
………………
……………。
「…浮気だぁ。」
「バカ、違う。」
バカってなんだ、バカって。
いくら光梨さんと佐友紀さんが綺麗だからって…
やだやだ!!
先輩が他の人に見惚れるのはやだー!!
ぷぅ、と膨れたあたしのほっぺをつぶした先輩は佐友紀さんに言った。
「ありがとう。
なぎさを救ってくれて。
あの時、俺も支えてやれなかったから…
本当に、感謝してる。」
そのコトバに微笑んだ佐友紀さんは稀衣夜を叱っただけよ、といってあたしに囁いた。
「良い彼氏さん。離しちゃダメよ。」