まっすぐなキミにまっすぐな愛を。






珍しくあっさりすぐに離れたのが不満だったのか、マンションの階段を降りようとしたあたしの腕が掴まれた。





「…どうした?」




変だよね、いつもくっつきたがりなのに。





でも、なんだか


先輩に掴まれてる場所が熱い。




振り向いて、すぐにキスしたい。






階段駆け下りたらちょっとは落ち着くかも!!



「な…何でもないっ!」





そう考えて、腕をぱっと振り払った瞬間思い切り駆け出した。




あんまり速さつけたら転ぶけど…





気を付けながら、猛スピードで3階から一階まで駆け抜けた。




先輩の反応は見えなかったけど、しばらくしてから足音が聞こえたから多分追いかけてきてくれてる…はず。






…ブーツって、走りにくーい!!







高いかかとでそりゃあもうすごい勢いで降りたから相当な騒音なはず。




ごめんなさい、ご近所さん。







真夜中にでかい音出して。







これも、あたしの理性を保つため!!








だから早く身体の熱、冷めて~~ッ!!










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