まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
カンカンならして無我夢中で走ると案外すぐ地上に着いた。
うー…
ちょっと収まったかも!!
「はぁ…」
にしても疲れた。
吐く息が白くて冬を実感する。
あたしがついてすぐに先輩も降りてきた。
振り向いて見てみるとなんだか微妙な顔。
……………?
「いきなり走り出して…なんなんだ、お前は…ッ」
…まぁ変だよね。
「んーあはっ?」
まさか先輩に触れたいのを収めるために、なんて言えない。
エロいじゃん、今のあたし。
「……行くぞ。」
そう言った先輩の顔は見えなかった。
あたしの手も繋がずに、すっと前を歩いて行っちゃったから。
……………
……え。
なに??