まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
案外先輩はゆっくり歩いてくれてたのか、7mも離れていなくて。
静かなとこだから、少し寄ったら余裕で声は聞こえる。
「ぶつけたんだもん、痛いの当たり前だし!
初詣も、1人で行ってきたらっ?」
そう言い残して先輩と反対方向に駆け出した。
ご近所さん、今日うるさくしてばっかりでごめんなさい。
…もう、あたしキレた。
先輩なんてだいっきらい!
「は?おい、なぎさっ!」
呼び戻してる声なんて聞こえない。
涙で滲む道をただひたすら走った。