まっすぐなキミにまっすぐな愛を。





とりあえずさっきなぎさが走っていった方向に全力疾走する。





肩にはなぎさのピンクのカバン。





一旦電話はやめ。






何処にいるかなんてわからないから、一通だけメールを送っておいた。




ーーーーーーー


そこ動くな

絶対見つけるから


ーーーーーーー







俺がなぎさを見つけられない訳ないだろ?












…現に、ほら。









適当に曲がって走ってただけですぐ見つけた。






入り口には夕陽ヶ丘公園の文字。








暗い公園のブランコの近くにある人影。







遊具の柵に腰掛けてうつむいてる小さな背中が愛しい。







ごめんな、あんなことで怒って。








たった数分走っただけだと全く呼吸は乱れないのに、あいつを見たらすぐに高鳴る。





許してくれっかな。







それまで謝るしか無いけど。









出来るだけ音を立てずに俺に背を向けているなぎさに近づいた。







そして、その小さな背中を覆った。







首筋に顔をうずめると甘い匂いとともに聞こえた微かな音に顔をしかめる。







…こいつ、泣いてた。










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