まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
「…、え?」
突然現れた俺に動揺を隠しきれないのか、なぎさはピシッと背中を堅くした。
「1人で…泣くな…。」
「……先輩が怒るからぁ…!」
「悪かった…。
ちゃんと話そう。」
震える身体が切なくて
シンとした真冬の公園は2人だけの異世界だった。
泣き止んだらしいなぎさの隣に座り、腫れた目元をなぞる。
ぴくんと反応するのが可愛い。
「なんで…今日、逃げた?」
ゆっくり、優しく聞くと腑抜けた声。
「…ふぇ?逃げてなんかないよ…?
ただ………」
「ただ?」
詰めるように聞き返し、目元にあった指をあごまで滑らせる。
大きな目が恥ずかしそうに俺を見つめる。
…ヤバいな。
すげー可愛い。