まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
「なんか…先輩に、触れてほしくて。
あれかなぁ。
理性無くしそうだったから…
落ち着かせるために階段は走った…。」
なんだ…。
はぁぁぁー…と安堵のため息をもらすとにらまれた。
「…あたし恥ずかしいこと言ったのにー。
なんで先輩はあたしを置いてったわ・け?」
唇を尖らせてそっぽを向いたなぎさ。
あ、そうだ。
俺だって傷ついたんだ。
…でも、いい。
なぎさと仲直り出来たら俺はいい。
いちいち可愛いなぎさは、ベタベタに甘やかしてやりたくなる。
まだ拗ねてるなぎさにふっと笑いながら、いつの間にか離れた手をもう一度頬に添える。
「なぎさ、好きだ。」
「あたし嫌い。」
…おい、結構来るぞ、それ。
「なーぎ、目逸らすな。」
「やだ。」
くそ…手強いし。
可愛いけど。