まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
もーいいや。
先輩とくっついてられるならもういいです。
並んで寝転ぶと先輩の腕があたしの身体に回してくる。
「んー……」
すりすりほっぺをすり合わせてきて可愛い。
…甘えんぼだ。
「なぎ、あったけー…。」
どさくさに紛れて腰に手がありますけどー…。
「セクハラ?」
「なわけねぇーだろ。
…抱きしめるくらい、勘弁してくれ…。」
…あ、我慢しちゃってる感じだ。
先輩との距離は10センチ。
身体に至っては完全に密着。
「先輩…寒いー…
もっとぎゅうして…。」
「………任せろ。」
半分乗り上げるようにあたしの身体を優しく力強く抱きしめてくれる先輩。
……安心して眠たくなってきた。
ウトウトしながらやっと声を出す。
「……要…キスして…」
極上のちゅうに包まれて
先輩の温もりを感じながら深い眠りについた。
「おやすみ…なぎうさ。
俺、すげー幸せ…。」
目を細めて頬をなぞった先輩は
脚に腕に全てをあたしに絡めて目を閉じた。
初めての
甘すぎる優しい夜…。
幸せで死んじゃいそー。