まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
「なぎさちゃん!」
「あけましておめでとうございまーすっ♪」
こうして明るく迎え入れてくれるなんて夢みたい。
「…あらっ…噂の彼氏くん!?」
「初めまして。なぎささんとお付き合いさせていただいています、立石要です。」
「あたしより一年先輩なんだー!
だから稀衣夜くんと一緒!」
葉子ちゃんにも、先輩を紹介出来た。
格好いいでしょ?
あたしの彼氏。
「すごく誠実そうで格好いいわー♪
なぎさちゃん、ああいう人がタイプなのね。」
上着を脱いでる先輩の後ろでこっそりお話。
「タイプも、初恋が先輩ですけどね。笑」
「……えぇぇえ゛!?」
ふふっ…
先輩緊張してるよ~!!
「あれ、義さんと稀衣夜くんは?」
「リビングにいるわよ~。」
先輩とご対面だね。
リビングのドアに手をかけた先輩の背筋がシャキーンと伸びているのをみて笑っちゃったけど。
そんなのに気づかないくらいに先輩の気合いは入ってた。