まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
しばらく待ってたけどあんまりに動かない義さんにシビレを切らして葉子ちゃんはおせちの用意してあるダイニングのテーブルについた。
「もーほっといて食べましょう!」
…ひどいよね。
ま、いっかぁ。
「そだねー食べよ食べよ!」
「いただきます。」
葉子ちゃん渾身の美味しすぎるおせちを食べて泣きそうになった。
…人が作ってくれたご飯ってこんなに美味しかったっけ。
「来年はあたしも一緒に作るー!」
「えっなぎちゃん料理出来んの?」
「うんっあ、佐友紀さんに会ったよー」
「それ本当?私にも紹介しなさいよー!」
なんやかんやで4人で楽しく食べてたから、気づかなかったんだ。
義さんのつぶやきに。
「もう…大人なのか?
…話すべきなのか…俺にはわからないよ、ケイ…」