まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
7
酷な真実に切ない幸せを。
始まりました!新学期!
「もう少しで二年生だねー。」
「…受験なんて嫌よぉ…。」
「え?大学行くんすか?」
あたしの右は先輩、左は涼ちゃん。
涼ちゃんの隣は麻美で、その隣が弗宇田くん、皐月に玲佳先輩ときて最初に戻る。
ぐるっと円になって囲むお弁当。
日頃お世話になってるみんなにどでかいお弁当を作ったのはあたし。
新学期だから早帰りなんだけど、今日はみんなお弁当持ってきてないだろうと踏んで放課後に集まって貰った。
なんでいきなりお弁当か?
…お正月に人の作ってくれる料理の美味しさを知ったから。
みんなにたくさん迷惑かけたし。
「ん~っ!美味しいわ!なぎちゃん。」
「ありがとーございます♪」
玲佳先輩は頬に手をあてて唐揚げを頬張ってる。
「いやー…辻さんって料理出来たんだ…」
「上手いだろ?」
「めちゃくちゃうまいっす!」
嬉しいなぁ…。
いつも先輩も美味しいって言ってくれるし。
幸せだぁー!!
「なぎさのご飯に限るわー。」
「麻美も頑張れよ、奥さんになるんだろー。」
…気分いいから、相変わらずラブラブなこの二人もよしとする。