まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
すう…と涙が一筋頬を伝う。
胸元の服を力の限り掴んで痛すぎる心を握りしめた。
お父さん
お父さん
ごめんなさい。
ガタガタ震える歯を噛み締めて俯いた。
あたしが
あたしが生まれてこなければ…
きっとお父さんとお母さんは2人で幸せになれたんだ。
ごめんね。
お母さん。
お母さん、元彼の子をなんで生んじゃったの?
なんであたしをおろさなかったの?
優しいお母さん。
あたしを見て、どんなに辛かった?
「なぎさ…っ変なこと考えてないよね!?
なぎさは何にも悪くない!
誰も悪くなんかない!!
だから自分を責めないでよ…!」
ごめん、麻美。無理だよ…。
「そうだよ!俺はただ…なぎさちゃんは真実を知る権利があるから話しただけだ!
…なぎさちゃんは悪くないんだよ!
似てないって思ったこともごく自然なことなんだよっ!」
違うよ。
あたしが悪いんだ。