まっすぐなキミにまっすぐな愛を。



要side





冗談じゃない。






なぎさは、今弱ってて


自分を責めてて。






そんな時、俺がそばにいてやれないなんて、そんなバカな話あるか。







今の俺の走りは試合の時よりも速いかもしれない。






なぎさ、



なぎさ…。






俺のなぎさ。



大切でしかたない俺の彼女。






「はぁ…っ」










やっとなぎさのマンションの下に着いた。



本当はインターホンを鳴らさないといけないんだろうが、いつも面倒だから非常階段から入って柵を乗り越えてる。







ダンダンと夜の住宅に足音を響かせながらなぎさの家のドアを勢いよく開けた。







リビングに入ると縮こまってる小さな背中。







荷物を背負ったまま、その震える背中を包み込んだ。










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