まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
「おはよーなぎさ!」
「はよ。」
「…あ、おはよう。」
教室に入るといつも通り麻美と涼ちゃんが迎えてくれる。
2人は何か雑誌を見てるみたい。
「…なんの話?」
「なんのって、もうすぐバレンタインじゃん!」
…あぁ、1ヶ月切ったんだ。
カップルはお祝い、するんだよなぁ…。
忘れてた。
「…皐月は?」
「…田辺?…まだ来てねーな。」
涼ちゃんと皐月はすっかり仲良くなったみたいだけど……。
「涼ちゃん、皐月のご両親に…会ったこととか、ある?」
「親?そーだな、母さんには会ったぞ。どうした?」
「あ…いや、何でもない。」
そっか、無いんだ。
あたし…お父さんに似てるのかな。
…て、まだ皐月のお父さんだなんて決まっては無いけど…。
そしたらあたしと皐月…
姉弟か。
なんか、ごちゃごちゃになってきた……