まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
「お、帰ってきた。…なぎさ、そこ俺の位置なんだけど…?」
あの後2人で抱き合って泣き、収まってから教室に戻った。
ラブラブに手を繋いで。
「うわっ!百合って夢があるよなー…」
「百合ちゃうわ!!」
おっと、関西人じゃなかった。
…じゃなくて、普通に話せた…。
ニコッと笑った麻美と目を合わせる。
…うん、あたし大丈夫。
「麻美大好きー!」
「あたしも~っ」
その様子に
もちろん涼ちゃんは拗ねてるけど。
「なんか、男が置いて行かれてるなぁ~(笑)ま、弗宇田も星名も元気だせよっ☆」
「…やっぱ田辺うぜー…」
「ていうか俺、別に傷ついてないけど…。」
ふざけて、笑って、当たり前の幸せだった。
当たり前だと思ってたの。
そんな幸せ、無いのは知っているのに。