まっすぐなキミにまっすぐな愛を。





「あっれ、さっちゃーん。彼女?」



「馬鹿、ちげーよ…。立石先輩の彼女!」



「えっ…あの立石?!立石要の彼女と浮気してんの!?」




「だからちげー!!友達だコラ!」






ふーん、となんだか納得出来ないようにあたし達を見る不良くん。




腰パンにヤンキー座りにタバコですか。



そして髪の毛は……金髪お、オールバック?





皐月ってまだ正常な方だったんだ。





髪の毛はかろうじて茶髪だし、ツンツンしてるだけだし、ピアスも少ないし。




あの方々みたいに鼻ピもやってないし…。




良かった。





…て、あたしナニ安心してんの?



姉弟なんかじゃ…ないから…。






「つかマヂ美人!」



「皐月さーん、俺っちもその子とトモダチになりたいっす。」




「お前ら下心丸見えだろ。」






…引いた。



完全引いたよ、あたし。





チラッと皐月に助けを求めるとごめんと舌を出してあたしの肩を抱いた。





「ちょー!触んな馬鹿皐月ーっ」









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