まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
「さ、皐月が女の子に馬鹿って…。」
「…るせー。」
ちょっと赤くなってあたしの発言にも怒らずに歩き出し、少し離れたベンチに座った。
「ごめん、変なやつらで…。」
「あー…まぁ、人の個性はそれぞれだしね。引いたけど、別に嫌いな訳じゃない。」
…皐月の友達なんだし…。
毛嫌いしても意味ない。
「ぶっ…!!マジ、そーいうとこなぎさだね。」
「…何よそれー。」
吹き出して笑ったのは不満だったけど、気まずいの直ったからいっか。
…そうだ、話をしなきゃなんだ。
「ね、さつ…」
「移動しよっか。」
「え。」
さっさと立ち上がってあたしの手を不意に握る。
…え。
「あ、ごめん。」
つい癖で。って本当かな。
…ってことは、相当女の子慣れしてると。
先輩が初恋初彼のあたしにはあんまり理解出来ないな…。