まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
「あーれー、さっちゃんもう帰っちゃうの?」
最初に話しかけてきた金髪オールバックがまた声をかけてきた。
「おーカズキ、またな。」
「ばいばーい、電話してねん。」
…あの人本当に謎。
カズキさんだっけ?
「もういいの?」
「あ゛?あー、別にあいつらに会いに来た訳じゃないし?話、あるっつったじゃん。」
…そだね。
先輩の部活が終わるまでに片付けてちゃんと報告しよう。
「うん、行こう。」
ニッと笑いあって歩き出す。
この時、もう少し長話しとけば…
今日、誘わなければ…。
あんなことにならずにすんだのに。