まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
「皐月、先輩に媚び売ってるよね。」
「…そりゃー、学校の頭だし。」
「なんかそれ、先輩が不良みたい…。」
他愛もない話をしながら近くのファーストフード店に向かう。
あたしがハンバーガーを食べたかったから。
あれだったら夕食作らなくてもいいしね。
「もー、あたしの先輩を取らないでよー。」
そんな一言だった。
何気なく、いつも言うようなノロケみたいな言葉を言った途端に
横断歩道を渡ろうとしたあたしの肩がぐいっと掴まれた。
「…皐月?」