まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
「……悪い、今の俺にはそれキツい。」
「…は?」
意味がわからない。
チラリとあたし達を見た大人がわきを通って渡っていく。
皐月の顔は後ろから夕陽に照らされてよく見えない。
「…どういう意味?」
どうか
あたしの考えが当たりませんように。
嫌な考えだけが頭にくっきり浮かんでくる。
「さっきもなぎさが見られてすげー嫌だった。
なぎさは立石先輩の彼女だってことも、俺のこと友達としてしか見てないのも知ってる…!!
でも……俺は……
なぎさが好きでしょうがねぇ…っ!」
朝の麻美の一喝よりも
ずっと胸が痛かった。
当たっちゃった。
あたし…
好かれてはいけない人に告白されちゃった。
弟かもしれない人に…
好きになられた。