まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
慌てて差し出された手を取り立ち上がる。
「…きゃっ!?」
ぐいっと引っ張られてあろうことか先輩の胸に思い切り飛び込んでしまった。
しっかりと背中に回されている腕。
わわっ…
顔にあたる胸板が厚いのがダイレクトに伝わってくる。
恥ずかしい…!
「せ、先輩…?」
力が強くて顔をあげられないままつぶやいた。
「…なんでこんな薄着なんだ。
女子は身体を冷やすな…。
だから俺があっためる。」
へ…?
てことはあったまるまでこの状況なんですか!?
顔が真っ赤になってるのなんて鏡見なくてもわかる。
でも…
あったかい。
人肌が恋しくなる季節だからかな。
そんなに身体冷えてたのかな。
もっと温もりが欲しくて
先輩の背中に腕をまわして深く抱きついた。