まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
「…あぁ…て…、はぁっ!?」
「何よー…嫌なの?
あ、あたしが卒業してからね。先輩の進路とかわからないけど…卒業したら、あたしと結婚して…?」
皐月が大丈夫になったら言おうと思ってた。
こんな簡単に遠くに行ってしまうんだって改めて思って
急に恐くなったから。
涼ちゃんが言ってた意味が少しわかったの。
約束が欲しいー…
「ったく…お前は。」
はー…と長い息をはきながらガシガシ頭をかく。
「男の台詞、とんなよ。」
いつもの帰り道は普段と違って見える。
「…俺と、結婚して下さい。」