まっすぐなキミにまっすぐな愛を。





なぎさside





ーピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン





…なに。



あんまりのうるささにまた目が覚めた。




ものすんごくデジャヴなんですけど。




枕元の目覚まし時計を見ると時刻は2時頃。




…あれ、先輩かな。



パタパタと音がしたから多分玲佳先輩が出てくれてるはず。




「はーい。」




うん、良かった。




…と、思いきや。




ドアを開けながら返事をした玲佳先輩に被せまくりなほどミサイルのごとく詰め寄る方がお一人様いらっしゃいました。








「な…なぎさ!俺なにかしたか!?もしそうなら謝る!許してくれ!?なんで今日見に来なかったんだ?なんでテツなんだ…!?って……松崎?なぎさは?俺避けられてんのか?もしそうなら呼んでくれ!今すぐいくらでも謝る!」









……なにがありましたか、先輩…。





寝室で寝てるのにビックリするぐらい耳元で叫ばれてるみたいに聞こえます。





って、あー…



あたし熱だったっけ。






…何がどうなったらあたしが怒ってることに…?







< 374 / 387 >

この作品をシェア

pagetop