まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
…起きるのやだなぁ。
「おっ落ち着いて立石くん!なぎちゃんなら寝室にいるから!」
「わかった…っ」
またまたドタバタと大きな音がする。
頼みます、先輩。
静かにして下さい。
下の人に怒られるし、あたしの頭にもだいぶ突き刺さってきます。
バンッと開けられたドアに目を向けると、完全に息が上がってる先輩と何がなんだかわからないような玲佳先輩がいた。
「な…なぎさ!?どうした!?」
「ゴホッ…見ての通り、体調不良ですけどー…。何をそんなに慌ててんの…?あたし…テツ先輩に、伝えたでしょ…?」
うぉ、長く話すのつらい。
「…何を?」
「熱出たから試合見に行けないってことを、試合が終わったら先輩に伝えて下さいって。」
「…は?」
やっと静かになった。
落ち着いたって言うよりかは、放心状態っていうのが正しいんだけど。
あー…あたしは寝たいの!
それか先輩にギュッてしてもらいたいのー!!