まっすぐなキミにまっすぐな愛を。




「……勝てたし、気持ちはありがたいが…。泊まっていくぞ、今日は。」




「え、うん…。」




うずうず。



先輩…。



「シャワー借りていいか?」
「その前に!!」




布団から手をだし先輩に伸ばす。





「…ぎゅーして!」





風邪で弱ってるせいか、いつもより先輩のぬくもりが欲しくなる。





一瞬びっくりして、ふっと笑い近づいていて




優しくあたしを抱き起こして抱きしめてくれた。




しばらくそのままで、離れたあとに見つめ合う。




熱っぽい甘い空気があたりを包み、膝立ちした先輩があたしの頬にちゅっと口づけ。




「…風邪、うつっちゃうかなぁ?」




「大丈夫だろ…うつったらなぎが看病してくれ。」




「うん…。」





再び先輩の胸に顔をうずめるとちょっぴり柑橘系の匂いがして先輩だなぁと安心する。




先輩の腕はあたしの腰に添えられて全身を包んでくれる。





ん~…幸せ。







< 377 / 387 >

この作品をシェア

pagetop