まっすぐなキミにまっすぐな愛を。




完全に離れて2人家路をたどった。

押し黙ってはいるがその空気が嫌じゃない。


むしろ…ほっこりした気持ちになる。




途中にあるコンビニの前で初めて先輩が口を開いた。



「悪い、少し寄っても良いか?

夕飯買わないと行けないんだ。」




「え…ご両親いないんですか?」



コンビニって…

あんまり栄養良くないのに。


昔はよく食べてたけど嫌で

高校に入って死ぬ気で料理を覚えた。


今では大得意だ。




「あぁ…共働きでいつも夜中に帰るからな。
料理出来たらいいんだが…
野球で手一杯で練習するヒマがないんだ(笑)」



苦笑いしながら言った先輩を前にあたしはあることをひらめいた。



「先輩っ!

うちにご飯食べに来ませんか!?

栄養偏りますし、あたし得意なんです。

今日のお礼とお詫びに…だめですか?」




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