まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
「…あいつら殺す。」
「……一週間禁酒決定ね。」
「あたしはシカトね。」
そんな中
実里がテーブルに仕掛けた盗聴器。
なぎさ宅にて盗聴会が開かれておりました。
「ったく、これが男の本音なのよねー。」
ソファーにふんぞり返って爪を磨く玲佳先輩。
福原が彼氏ってしったのは最近のこと。
「ちーくん…全然しゃべりませんね。笑」
…そう、この子。同じクラスの美優ちゃん。
弗宇田くんに彼女が出来たってのが嬉しいのか切ないのか。
「…ん?ちーくん?」
「…あ、忠義(ちゅうぎ)だからちーくんなんだ。忠義って呼ぶのはちょっとあれな名前じゃない(笑)」
……ち ゅ う ぎ ?
弗宇田忠義?
…親御さん、何を思ってそんな名前を?
でもまぁ、さすが弗宇田くん…!
期待を裏切らない!
そんなバカなことを考えていると聞こえてきた声。
「…俺はなぎさの全部を愛してるんで。不満なんてあっても感じないです。」