まっすぐなキミにまっすぐな愛を。




ソファーに座って

また抱きしめられた。


片手は頭を撫でられたまま
先輩の胸の中で泣いた。


いっぱいの気持ちが溢れ出して

自分が制御出来なくて…


先輩困らしちゃったな。


やっと涙が収まったので
そっと身体を離して謝る。


「すみません…。いきなり泣いたりして。」



「謝るな。
1人で抱え込みすぎだ…。

過去のことはお前が言いたくないなら話さなくていいから。」



目尻にまだ残っていた雫を拭いながら笑った先輩にまた泣きそう。




泣きそうなのに…


自分でも信じられないくらいにドキドキしてる。



こんなの初めてで…

よくわからない。



涼ちゃんに触れられるのは全然平気なのに。



どうしてこんなに心臓が暴れるの…?






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