まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
やっと麻美の怒りが落ち着いてきた頃。
今日は2人で早く来たからまだ教室には数人しかいなくて。
ふと窓から外を見ると、ちょうど立石先輩が登校してきていた。
わわっ目あっちゃった…!!
昨日逃げたから、ものすごーく気まずくてすぐそらしたけど。
学校中に人気で友達も多い先輩は、
後ろから先輩の友達らしき人達に捕まって
やがて校舎に入り見えなくなっていった。
あーぁ。
告白なんてされたら
嫌でも目で追っちゃうじゃん。
そんなあたしを見つめて麻美はニヤニヤ。
「なぎさもまんざらじゃないよねー♪」
「なっなわけないじゃん!
きっとあれはからかいかなんかだったんだよー…。」
だって、しつこいけど立石先輩。
うちの学校のリーダー。
あたしとは別世界の人。