まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
逃げ出す私に愛しいあなたを。
なぎさside
すぐに見つけて
今にも泣き崩れそうなあたしを支えながら家まで送ってくれた先輩。
でも1人になりたくて今日は帰ってもらった。
「先輩…なんで…?」
2人で並んで座って
焦ってた先輩の姿ばかりが
頭に支配する。
ねぇ、あたし
あんな状況でも
先輩の座ってる姿格好良いって
一瞬思っちゃったんだ。
バカな女でしょ?
あたしが本気になって
笑ってたの?
あれって浮気?
…それともあたしが浮気相手?
ベッドの上で壁に寄りかかって抱き枕を抱きしめる。
顔をうずめて泣くからどんどん涙のしみが広がる。
ピンク地だから跡がわかりやすくて
また泣けてくる。
…ただ、先輩の隣にいたいだけなのに。