まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
少し離れた位置に座る。
本当はもっとくっつきたいのに。
まるであたし達の心の距離みたい。
「…さっきは野球部の買い出し終わった後で、秋元がアイス食べたいってうるさかったから仕方なく応じた。
本当に悪かった。
でも信じてくれ、何もやましいことなんかない。
俺が好きなのはなぎさだ。
だけど…お前は違うのか…?」
「え…?」
先輩の言った言葉の意味がわからなくて戸惑う。
「あれは…気の迷いだったのか?
避けたのはそれのせいじゃないのか…?」
気の迷いって…
もしかして告白のこと?
それなら…ッ
「冗談じゃないです!
先輩が好きで好きでたまらなくて
秋元先輩と仲良く話すのがいやだった!
あたしの中が真っ黒でドロドロで…
そんな姿見せたくなかった。
嫌われたくなかったんです…
その時に一緒にいるの見ちゃったら…
あたしが、浮気相手なんじゃないか、って…。」
あんなに大きな声を張り上げたのに最後はどんどん小さく消えていった。