まっすぐなキミにまっすぐな愛を。




…あったかい。

あたしの大好きな温もり…



つか揺れてる。


え、背負われてる?



「んぅ……ここどこ…?」




周りは真っ暗。


ゆらゆらゆらゆら歩くたびに揺れる。



それが何だか心地よくて…。




……って違うしぃ!


顔をあげると目に入ってくる短髪。




「目覚めたか?」





やっぱり、このあったかさは

先輩だったんだ…。




「あたし…なんで?」



「覚えてないか。

お前熱で倒れて…
俺を星名と松本が俺呼びにきた。

で、今送り届ける途中。

なぎさ、お前ちゃんと食ってるか?」




あー…だから頭痛いんだ。


え、なにそれ

皮肉なんですか?

遠まわしに重いとか言ってます?




「…ダイエットします。」


ぼそりとつぶやく。



「何でそうなる。

もっと食え。」




その声を拾ってしまったようで怒られました。





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