きみと私の記憶

私の知らない私



いろいろ考えてたらあっという間に放課後になっていた


重い足取りで屋上に向かうと、先に木崎君が待っていた


「やっと来た」


「遅くなってごめんなさい。それで、木崎君が知る私とは?」

「木崎君じゃなくて、連って言って」


「なっなんでよ・・・」


「昔はそう読んでたから」


「じゃあ私と連の関係は?」

しぶしぶ連とよんだ私に向かって嬉しそうに笑う連に心臓がドキドキうるさい


「俺と葵の関係は簡単に説明すれば幼なじみかな」


なぜか幼なじみと言ったあと切なそうな顔をする連


「かなって何よ!」


「覚えてないよな、俺がアメリカに行くときに言った言葉」


「ごめん、連じたいわからないのに覚えてない」


「まぁいいよ、それはまた1から振り向かせる」


「えっ何て言ったの!?」


「何でもない・・・、それで自分の家族のことはどれくらい知ってる?」


「私の家は四人家族で、姉と母と父と暮らしてた。でも事故にあって私以外の3人は___死んだ」


覚えてないはずなのに、心が泣き叫んでる

ふと頬に生暖かい涙がたれた


フゥワ


急に暖かくて心地好い腕が私を包んだ


私今、連に抱きしめられてる

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