理事長やってマス!!!
✩「南堂 愛」
助けて。 助けて…!!!
・・・誰に?? 誰に求めているの?
あたしは、誰?
怖いよ・・・。
真っ暗の中一人の少女がたちすくむ。
少女は泣いて助けを求めようとする。
現実か夢かー・・・、どうなるのか未だ誰も分かりはしない。
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~松沢先生side~
あの子を助けてあげたい!!!
その一心で、僕は魁人君につげた。
魁人君なら、責任感も人望も厚い人・・・。
彼にならー・・・!!!
魁人君は驚きで固まっている。
でも・・・。
「魁人君、君にはこれを託します。」
そう言って彼に渡した。
「こ、これは・・・・??」
もしかしてッ!? という顔つきになったから説明を始める。
「これは、彼女の家族との思い出が唯一残っているもの、つまりアルバム。
これは、事故にあった彼女の母親がにぎりしめていたものを、こちらで預かっていたん
です。」
そぅ。宝物のよぅににぎりしめていたもの。
「君に託す。」
彼をじっと見て言う。
本当に救いたいんだ・・・・!!!
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~魁人side~
これを、俺に!????
でも、じっと見つめる目を俺はそらせない。
先生は真面目に考えている。
俺に何かを彼女に伝えてほしいんだ。。。
その目に答えたくて、
「先生。 彼女について全部を教えてください。」
ゆるいキモチではできないだろうから!!!
「え?? 魁人君、まさかー・・・!!!」
「はぃ。彼女を絶対守ります!! 第2の父親としてー・・・!!!」
絶対に、絶対に守ってみせる!!!!
「よろしくお願いします。。。」
そう、先生が頭をさげたので俺は、
「先生、あなたの気持ちうけとりました。 ありがとぅござぃます。」
そう、お礼を言って部屋をでた。
すると、さっきの看護婦が慌ててこちらへ来る。
「ど、どうしたのですか???」
どうやら、緊急だ。
「あ、あの!! あの子がー・・・!!」
「あの子が??」
「目を覚ましましたッッ!!! 早くこちらへ!!!」
目を覚ました!!!
俺の出番だー・・・。
そう、決心して病室へ走る。
ガラッッ。
そこには、お日様に照らされる白い肌の少女。
この子は、守る!!!
近くへ俺が寄ると、、、
「・・・誰???」
と、問いかける。
ま、そうだょな。
でも、記憶は!??
確かめよう。。。
「あのね、君は自分が誰か分かるかぃ???」
困った顔をする少女。
やっぱり・・・。
「あ、あたしの・・・・名前???
あたしは・・・、あたしは!???」
カタカタ震えだす。 よっぽど怖いんだろう。。。
ぎゅッ・・・。
「あ、あの???」
「俺は君のお父さんだよ。 だから、安心するんだ。」
「あ、あたしの・・・??」
「うん。」
こちらを見上げる少女。
「じゃ、じゃあ・・・。 あたしは???」
それが一番不安のことなのか、震えた声で言う。
「お前は、南堂 愛。 俺の立派な娘だょ。
これからの事は、これからでいいんだ。だからゆっくりでもいいから脅えないで??」
少女の震えが止まった。
そして、ニコリと笑って、、、
「お父さん、ありがとう。。。」
俺にそう言うと、
安心したのか、眠ってしまった。
寝顔は笑顔のよぅで、安心できたのかよく分かる。
さて、ここからが本当のスタート。
この子を守り通すことができたら、ゴールだな。
それから、3週間後、彼女…いや、愛は退院できた。
今日から家に帰れるのを楽しみにしている愛は、
「お父さん!! 楽しみだねェ。 愛ちょっとだけ緊張する。」
「そぅだな。」
と、笑って返した。
愛の帰る場所は、前の家ではない。
俺の家・・・。
もぅ、部屋はあるから、大丈夫だけど。。。
何事もなければいいんだが。
いや、俺がそうさせなぃ!!!
その後、先生達にあいさつをして、無事退院!!!
それから、車に乗るとき、
「うゎァッァァ!!! お父さん、カッコイイ車だねェ!?」
俺の車は、スポーツカーだから、驚いている。
「これから、いろんなとこ連れてってやるからな。」
そう言うと、満面の笑顔で
「うん♪ ありがとぅ!!!」
そう返される。 こいつ、美少女すぎだろ。。。
たまに、そう思う。。。
「さて、家に帰るか!!!」
「うん!! レッツラゴー♪」
俺は車を出し、病院から1時間後。
家についた。