理事長やってマス!!!
✩「おねえちゃんと弟さん」
~愛side~
車を降りて、おとうさんに家まで案内される。
不安とわくわくを胸に抱いて。
「愛、こっちだょ。」
と、お父さんについていくと、
そこはお屋敷のように広く、澄み切った感じの家。
「これが、あたしの家・・・。」
と、呟くとお父さんは笑ってかえしてくれた。
ここは、3階建て。 あたしの部屋は3階にあるらしぃ。
案内をしてもらった。
「ここが愛の部屋。 ちょっと用があるからここでくつろいでいて。
あっ、そうそう。右隣の部屋に行ってみるといいょ。気が向いたら・・・ね。」
右隣の部屋・・・? 何があるのかな?
ま、いいか。
数分後ー。
あたしは、どうやら興味がわいてきたのか、部屋を出ようとした。
何があるのかな??
ガチャ・・・。
入ってみると誰かの部屋であるのがわかった。
大きいベッドに勉強机。
全体的に黒が多いから男の子の部屋ー・・・??
と、色々考えてると後ろから肩をポンッ、と触られた。
「だ、誰!!!?」
と後ろを振りむくと、
「何だ、知らないの?僕のこと。」
「知らない・・・。 だれ?? あたしの家族なの??」
この人が家族????
「うん。そうだょ。 僕は愛の弟だよ。」
「は!??」
びっくりで一番最初にその声が出た。
「だから、僕は南堂 桐谷。よろしくね。」
本当に弟なんだ・・・。
あっ、お姉ちゃんなんだ。あたし。。。
「あたしは、愛!! よろしくね」
そういって、あたしたちは挨拶を交わした。