理事長やってマス!!!
✩「メモリー」
~桐谷side~
しばらくしてから親父が落ち着いた。
いまだに、姉さんは起きない。
「なぁ、桐谷。お前ならこういうときどうする??」
どうするったってー・・・。
わかんねぇょ。
でも・・・。
「話した方がいいと思うよ。」
納得したかのように親父は少し微笑み、
「そうだょな。」
と呟く。
「愛。ごめんな・・・・。 しまった。これは俺のミス。。。」
親父のミスなんかじゃねーょ。
そう思った瞬間、優しい声。
「おかえり。2人とも。ごめんね??今からご飯作るよ。」
・・・どういうことだ??
「愛!!!?? 思い出したんだろ。本当の家族を・・・。」
「親父・・・。」
親父は悲しそうな顔で言う。
そんなこととは裏腹に、姉さんは
「何言ってんの?? 家族はここにいるのに。なに?本当の家族って。
今ここにいるょ。 お父さんはあたしのお父さんでしょ??? ぷw馬鹿なお父さん。」
親父も驚きで固まっている。僕も固まっている。
「愛・・・。」
「ってことで、ご飯作ってくるょwまた呼びに来るから。」
そう言って姉さんは部屋を出て行った。
・・・話が合っていない。
「親父。」
「あぁ。これは・・・。」
2人の勘違い!!!
そう、僕らはただ勘違いしてただけ。
良かった。
親父も笑顔だ。
これからも気をつけなきゃ・・・な。
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~愛side~
あたしは手際よくご飯を作る。
2人はあたしにだまされた。
あたしはすべて思い出してしまったんだ。
あたしの親の事も、ヤンキーの事も、戒君の事も、真澄の事も。。。
でも・・・。
「のりこえなきゃ・・・。」
あたしはそう心に決意をしたんだ。