理事長やってマス!!!


✩「唐突な告白」

「ハァ・・・ハァ・・・ヒック。。。せ、せんぱぃ・・・。」

もう届いてはくれない想い。
あたしは涙が止まらなくて、雫がとても冷たくて冷たくて。。。
そんな時・・・、
ポツ・・・ポツ。。。
あたしの頭にあたしの涙と同様の冷たい雫が落ちてくる。
「あ、雨??」

そぅ気付いたときには遅くてザーザーだった。
あたしは近くの公園のドカンで雨宿りをすることにした。
ドカンの中は温かくて落ち着いた。

「夏先輩。」
あたしは先輩の名前を連呼するしかなくて・・・。
それしかできなくて。。。 考えれないことだったから。
あたしは嫌いとは言ってほしくないけど、先輩とははっきりとした関係が良かったんだ。

たぶん先輩への自分の気持ちが“本気”って気付いていたからだと思う。。。
「ごめんなさぃ・・・。」
あたしは先輩に気持ちをぶつけてしまっただけなんだ。
先輩・・・。

「・・・姉さん!!!こんなところにいた!!!」
「え・・・。 なんで。。。」
「なんで?だって??それはこっちのセリフだょ!!!」

そこにはあたしを心配して来てくれた桐谷クンがいた。
「なんで、待ってなかったの??迎えに行くって言ったでしょ?」
「ぁ・・・ごめんね。。。」
あたしは泣くのを我慢する。ここで泣いたら困るだろうから。
「ま、いいんだけど。・・・何してたの? 泣くほど嫌なことがあったんでしょ??」

「え。。。」
”嫌なこと“ ・・・。
痛いとこ突いてくるな、桐谷君は・・・。
「ははは・・・。」

あたしの笑い声とは裏腹にあたしの目からは雫。
「ッ・・・ヒック。。。」

我慢できなかった。 あたしどうすればいぃの?? 
好きなのに。 好きすぎてどうしたらいか分かんない。

「姉さん。。。 ごめん。」
フルフルとあたしは首を横にふって
「違うよ」・・・とあらわす。

ガバッ・・・!!!

「ぇ・・・!! 桐谷君。。。?? ヒック。。。」
「ごめん、そんな顔させるつもりなぃし、そんな顔も見たくない。
僕姉さんの笑ってる顔がすきなんだ。」
「ぇ・・・。今なんて。。。?」

「姉さんが好きなんだ。」


・・・聞き間違い?? 今好きって。。。
あたしは唐突な告白に戸惑う。
「ぇ、ぁの。。。 ぇ・・・??」

そんなあたしに桐谷君は鼻でフッ・・・って笑って
「考えといて?? 今は返事は聞かないよ。」
「・・・ぁ、うん。」

「何かあったら言うんだよ??」
「ぁ、はぃ。ありがとぅ・・・。」
「・・・よし!!! 帰ろう??」
コクリ。。。 あたしは首を縦に振る。

告白には戸惑った・・・けど優しいな。。。 桐谷君。

でも、未だに考えてるのは夏先輩の事だった。。。
ううん、だめだよ!!! もぅあきらめなぃと。

桐谷君。。。 あたし桐谷君と・・・。
いぃゃ!!! そんなの桐谷君に甘えてるだけだよ!!!

・・・でも。 桐谷君ならあたしを・・・。
あたしを、認めてくれるの・・・かも。

あたしは唐突な桐谷君からの告白に心が不安定で
ゆらゆらしてる感じになってしまったんだ。

本当のキモチは・・・???
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