理事長やってマス!!!
✩「心の衣替え」
5月・・・-。
夏服に変える時期。
今日の朝の太陽は特別にまぶしく感じた。
「ん・・・。 ふゎぁ~。」
あたしは寝ぼけながらもカーテンを開けて体を伸ばす。
昨日は色々ありすぎて疲れてる。
でも、学校に行かないわけには行かないし。
今日は桐谷君と気まずいから早く支度をして
「行ってきます」の一言も言わず外に出た。
・・・学校行きたくないな。
まだ頭の中に残る声。
・・・”帰れ“。
「・・・ッ、フ・・・ふぇ。。。」
泣いてはダメ・・・そう思うけどそうにはいかなかった。
ポタポタと流れてくる。
こんなに引きずるのもダメだけど。。。
泣けるときに泣いていたぃ・・・。
がばっ・・・。
あたしは誰かに抱きつかれた。
「・・・勝手に行かないでって言ったじゃん。。。」
弱々しい声が耳のそばで聞こえる。
「・・・ッ、き・・・桐谷く、、、ん??」
「なんで1人で泣いてるの??」
「泣いてなんかなぃょ。 なんでもなぃから・・・。」
ホントあたしって変な意地張るよね。。。
「・・・ばか。。。なんでもなくないでしょ??」
・・・桐谷君はあたしの変な意地に惑わされず抱きしめる腕の力を強めてきた。
「・・・桐谷君。」
「困ってるときは頼りにして・・・??」
「・・・ッ、、、うん。。。」
あたし・・・。 どうなってるの。。。
桐谷君の言葉にドキドキしてる。
・・・分かんないよ。
あたしは甘えるかのように桐谷君に抱きつき、思い切り泣いた。
~桐谷side~
「・・・ふぇ。。。 ヒック・・・」
僕の腕の中で泣いている姉さん。
何があったのか・・・知りたいけど、今はダメだろぅ。
昨日はつい告白してしまったけど、心がすっきりして逆に良かった。
姉さん。。。 いゃ、桜・・・。
「・・・桜。。。。 前みたいに泣かないで??」
それに反応したかのように姉さんの体がビクッとなる。
「・・・前???」
「僕は見てしまったんだよ。
姉さんには言ってなかったけど、姉さんが高校に行くまでの間
僕と親父が帰ってくる前までアルバムを抱きしめ泣いていたのを・・・。」
「・・・ぇ!!!」
姉さんが目を真ん丸くしてこっちを見ている。
「僕が見たときはたまたま早帰りだったから・・・。」
「そ、、、そぅだったんだ。。。」
・・・びっくりしてるな。。。
そぅだよね。
・・・よし!!!
「姉さん学校行くのやめょうか?」
「・・・いきなりどぅしたの?? ダメだょ。」
「なんで?」
僕はにっこりと聞く。
「え、、、だって授業あるじゃん??」
「授業ならいぃんだ??」
「・・・うん??」
「じゃぁ、課外授業ということならいぃんでしょ??」
「・・・うん、、、って違うよ!?? ダメだ・・・って、、、ぇ!??」
僕は姉さんの文句を聞く前に、姉さんの手を握り
「変な意地はいらなぃょ??」
「・・・ッ。。。」
そう言うと黙ってしまった。
・・・学校関係かな?? 泣いていたの。。。
分かりやすいね。。。姉さん。
とにかく今は・・・!!!