理事長やってマス!!!

✩「会長」



『お前なんか死んでしまえょ!!!』

『裏切り者っ!!!』
・・・ごめん。

勘違いなのにッ!! なんで??

なんでょー・・・。

「ッ!!! なんでょッッ!??」

パチッ!!!

叫びながら目が覚めた。

「・・・。ここは??」
見慣れない天井。。。白いベッド・・・。

シャッ!!!
カーテンを開けられた。 そこには、会長だった。

「目覚めたのかッッ!?」

「はぃ。。。」  下を向いてわたしは返事をする。
恐い。。。 顔を合わしたくない…。

そうすると、自然に震えている私の体・・・。

「ぁ・・・。 ヒッ、ヒック。。。」
涙もでてきている・・・。

「ご、・・・ごめ」
ごめんなさぃ、そういおうと思っていたのに

私はたくましい腕の中にうまっていた。

「ごめん。 嫌な気持ちにさせて。。。」
会長の優しい声・・・。

「か、かいちょ・・・ぅ??」
震えた声で言う。

会長ってこんな人だったけ?? 見たときはチャラチャラしてる人だと思っていたのに・・・。

でも、優しい声ー・・・。
「ごめん。 お前に何があったのか、しらねェ・・・。 ケド、悪いことした。
 何回でも謝る。 ごめん。ごめん・・・。」

会長ー。。。
安心する。 涙があふれてくる・・・。

「ヒッ、ヒック・・・。 か、かいちょぅー・・・。 ヒック・・。」
泣きながら会長を呼び続ける。
それに会長は、

「ごめん。 ごめん、愛ー・・・。」
名前を呼び続けてくれていた。
強く握り締めてくれる優しい腕の中で、私は涙が枯れるほど泣いた。。。

夕暮れに近い頃ー、私はやっと泣き止んだ・・・。
会長はずッと抱きしめてくれている・・・。

「・・・会長??」
「なんだ???」

「・・・泣き止みました。。。 すみません。ありがとぅございます・・・。」
ホントは、まだ抱きしめていてほしぃ・・・。
心が痛いー・・・。

 私は、背中にまわしていた手に力をいれる。

「・・・なぁ??」
「な、なんですか??」

「俺、愛の事はよく分かんないけど、なんかあったら言えよ??
愛を受け止めてやるから・・・な??」

ドキンー・・・
胸が高鳴る・・・。

「会長なら、大丈夫かな?? ・・・きっと大丈夫だね。」
そう、思えた。。。
大丈夫、大丈夫。。。
心を強くもて!!!! 自分ッッ!!!


「なんだよ??」
まっすぐ私を見てくれる会長ー・・・。

「会長・・・。 これから言うこと他の人に言ったら殺します。
 それでも、いいなら聞いてください。」
******************************

~夏side~

《殺す》

その言葉にびっくりした。。。
でも、こいつにとっては大事なことー・・・・。

しかも、《殺す》といっておきながら、体が震えている・・・。

「おう。 俺は大丈夫だから、ゆってくれ。。。」

「絶対ですょ??」
そう聞いてくる、愛。

「絶対だ。」
真っ直ぐ愛を見て答える。

「・・・スゥ!!!」
大きく息を吸う愛。。。



「まず、私はー・・・」
そぅ、切り出して話を始めようとした。
緊張する俺ー。。。

大丈夫。。。。

< 5 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop