Fine Like This
僕は周りのみんなとは少し違っていた




物心つく頃には


いつも他の子供達の群れから外れて


一人で遊んでいたし


それを寂しいとも思わなかった




とりわけ男子の中で


僕の存在は異質だった




保育園や小学校で出会う男の子は皆


僕とは違っていた




彼らはみんな小さい頃から


いかにも男らしい物を好み


男らしい遊びに没頭して


一切の疑問もなく


それを当然の事のように楽しみながら


ステレオタイプの男子に成長していく




僕にとってそんな彼らの存在は


理解し難いものだった




ヒーロー物のテレビ番組の面白さとか


スポーツやビデオゲームに没頭する


彼らの思考回路が


僕には全く理解できなかったんだ




それでも僕は男子だから


できるだけ彼らと一緒に過ごして


彼らと一緒に楽しんでいる


フリをしなきゃダメだった
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