保健室で秘密のLESSON

「あたし、頑張りますっ」


いつか、次のレッスンに進めるように。


「ん。いい子いい子」


先生は優しくあたしの頭を撫でて、ゆっくりと抱き合ってた体を離した。


「そろそろ下校時刻だな。
気をつけて帰れよ」


「はい・・・・」


レッスンは最終下校時刻のチャイムが鳴るまでだ。

それまでにはいつも、あたしは一人でこそっと保健室を出る。



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