通りすがりの日々
再会


緑が鮮やかなある日宮砂は、いつものように家を出る。


「んもう、なんで
もうちょっと早く
起こしてくれないの」


「何言ってるの
何回起こしたって
起きて来ないのは
宮砂でしょうに。」


「あ~もう時間が無い、行ってきます」


「いってらっしゃい、
明日はちゃんと
起きるのよ」


「は~い」


学生の時から毎朝
同じ会話を母さんと
してる、朝は本当に
弱いんだよな。

たまには早起きして
母さんを驚かしてって
思うんだけど布団の暖かさに負けてしまう。


腕時計をみたら、
電車の乗車に
間に合わない時間に
なってる


「今日は完全に
遅刻だな、今までギリギリ間に合ってたけど」


宮砂は、駅まで走るのを止めて歩き始めた。
もう慌てたって
同じだわ


プップー!

プップー!


車のクラクションの音。

んもう朝からうるさい、私は道の端を
歩いてるでしょ、
宮砂は勢い良く
振り向いて運転手を
睨んだ。
睨んだ後運転手の
顔を見て驚いた。




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