プラネタリウム〜僕と宇宙〜
「コスモスの花だね。」
「コスモス…コスモス、コスモス!!」
きゃっきゃと嬉しそうにくるくると回ってはしゃぐ君。
今日は木の枝じゃなくて、足で大きく地面に文字を書く。
大きく書かれたのは、
“Cosmos”
「コスモスって…花の名前じゃなくて?」
「宇宙っていう意味もある!!」
得意気に言うと、花を星空に向けて掲げた。
僕もコスモスを手にとって君の髪の毛につける。
「よく似合ってる。」
銀の髪の毛に、よく栄えるピンクの花弁。
金の瞳が鈴が鳴るようにふるふると瞬いて、ニィッと笑う。
何だか、懐かしい気持ちになった。