プラネタリウム〜僕と宇宙〜
その日、そのばしょには先客がいた。
白い服に、銀の髪の、僕と同じ歳くらいの子だった。
「やぁ、はじめまして。」
「はじめまして。」
それだけ言って、輝く星みたいな金の瞳が、僕を見て微笑んだ。
「ここに来るのは、初めて?」
「初めて。」
「そっか。僕は、星が好きなんだ。君も好き?」
「好き!」
単語で僕に返す君は、どこか異質な雰囲気を放っていた。
流星群が綺麗な弧を描いて堕ちて行く。
ただ、2人で膝を抱えてそれを見ていた。
「今日はいい天体観測日和だ。」
「てんたい、かん、そ、く……」
ぎこちなく言った君は、ニィッと楽しそうに笑った。