OTASUKExx恋路線!?

「桜恋ー碧透ーっ!
もぅ売り始めるぞー
外出てこーいっ!」

「はっ!はーいっ!!!」

助かった、本日2度目のお助け
ありがとうっ!がくとっ!!!!
見られたくなくて、恥ずかしくて
あっくんを置いてサッと外に出た

「さて、じゃぁ、此処にあるクリスマスケーキを全て売るまで返さないからっ!」

須川くんはものすごく
張り切ってる。
...ケーキ屋にとってクリスマスは
一大イベントだから...
うちも張り切るっ!
風邪は引かないっ大丈夫っ‼

「......光一...寒いんだけど、
こんな所でケーキ売るの...?」

「......嫌なら帰っていいんだぞー
その代わり俺が桜恋ちゃんとクリスマス
楽しむから」

えーうちなんかで釣れないよ、
あっくんは...

「光一、本心(タラシ)が表に出てるよ」

別に嫌なんて言ってないし、
帰るなんて言ってないし。とか
ブツブツ言いながらあっくんは
手をこすってた。

「赤い手袋してりゃいいだろ、
ほら、これはめとけよ。
これでまぁ少しは暖いだろ?」

「えー...我玖兎がはめてよー
そしたらがんばれるからー」

ぶっ!
ちょっ‼おいこら駄目っ!!!
やめろっ!
手袋くらい自分ではめてっ!
あっくんっ!!!
甘えん坊はいいけどもっ
いいけどもっ!
読者様がBLと思うような事は
しないでっ!!!!!!!!

「......そんくらい自分でやれ」

ほらっ!やっぱり、よかった...
あっくんも諦めて自分ではめてるし、よかったよかった

その後やはりクリスマスにはケーキでしょ
と言う考えが多いんだろう。
子連れのお客さんやカップル。
夫婦で買っていってくれる
お客さんが多かった

「あと10箱っ!もうちょいっ!
がんばろっ」

なんか、思ったより売れるの
早いんだなぁ.........
売るのに夢中になってたら、
がくとと須川くんが店の中に
入っていってしまった。
まぁ、さっきうちとあっくん
休んでたししゃーないな、

「「.........。」」

なんか、あっくんと2人きりは
やっぱ気まずい。
この前のあれは...
たぶんうちが悪く思い込みすぎたんだと、わかってる。
わかってるんだけど、なんか.........

「.........あっく「...桜恋.........」

え?言葉を遮られてしまった...
どうしたの?あっくん。
うちがそう言ってあっくんの横顔を見た。髪でよく見えなかったけど......
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