さわるなッ危険ッ!?
男の子、だめなんです。

「キャーーッ!!!」
学園の中に悲鳴が響き渡る。

今はお昼休み。生徒は皆のんびり過ごしていたが・・・1人だけ、そうさっき悲鳴を上げた私はのんびりどころではなかった。

「すいませんすいませんすいませーん(泣)」
そういって私は逃げた。


こんにちは。私は栗原雫。杉乃山学園高等部1年。男の子無理なんです・・・。
さっき声をかけられて、そっそこまでは良いのですが、肩を触られて・・・殴っちゃいました。トホホですよね。
もともと力は無いので問題にならない程度の殴り何ですけどね。

私は走る。
屋上に向かって。

「美咲ーーー!!」
そう。親友の相澤美咲のもとへ。

「美咲っまた殴っちゃたよおー!」

「うん。悲鳴ここまで聞こえたからしってるよ。しかも友達からメールですぐに教えてもらった(笑)」
「今日はたくさんの人の前で殴っちゃた。とゆうか、あの人大丈夫かな?」

「大丈夫でしょ。だって雫、力ないジャン。てかー、今日の相手学園祭でやった美男コンテストの3位だったひとだよ。お嬢ちゃん!イケメンなぐっちゃ~あ、だめだよ。」
「だって、肩触られたから・・・。」

私は男の子としゃべることはできても触られるとoutなんだ。
もちろんこんな私に彼氏なんかできたことないし、ケータイのアドレス帳に男の人の名はお兄ちゃんとお父さんしかいない。

こんな私が男嫌いになった原因は小学2年生の時。
たしかあれは夏休みのことだった。

友達3人、美咲とクラスメイトの大輔くんと私で公園で遊んでいたんだ。
そのころは男の子と遊べたし、おにごっことかもオッケーだった。

でも大輔君が私の大嫌いな幼虫(白いの)を持ってきて、
触れだの、食えだの、踏めだの、握りつぶせだの言ってきた。

私はこのとき大輔君に対して怒りをおぼえて
「やだっ。気持ち悪いもん」
とずっと拒否していた。

それでもずっと言ってきてしつこくて。
けど幼い頃から力がなく、無理矢理食べさせられた。
男の子はみんなこんなにひどい奴なのか。と思うようになり・・・。

思い出しただけでおびえてしまう。

まぁ、そんなわけで私は男の子が無理です。
あっ、なんで女子校に行かないの?と思いの皆さん!

私の志望校はもともと聖アイル学園に入りたかったのですが、受験票を忘れて受けれませんでした!

いやー、私の過去ってこんなにも悲しい物だと改めてしったよ!

「雫ー、今ね生徒会長から呼び出し食らったよー」
もてるね、美咲は。きっとこれは告白だろう!
「行ってらっしゃい!うちは教室にもどってるんね。」
確か1年にして生徒会長になった松沢ルイはイケメンで美男コンテストで1位だった気が・・・!お似合いになるな!
言うの忘れてたけど美咲はすっごく美人さんで、告白が耐えないのです。
「何言ってるの?雫が呼ばれてるの!さっさとこい。だとさ」

・・・。え?無理無理無理ッ。なんでうちなの?
「お話したいだけだってー。大丈夫だよ。王子様はわるいことしないわ。」
確かにね、王子様と呼ばれる会長は優しいって人気だけど・・・。
まぁ、きっと注意とかされるだけだろう。

「行ってくるね!先教室行ってて!」
私はそういってB棟にある生徒室に向かった。
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